福島市の東湯野地区防犯協会らは5日、ブドウ盗難防止広報パトロールを始めました。収穫期を迎える前にブドウの園地を巡回しながら、不審者や不審車両などがないか確認。収穫の最盛期を迎える今月中に複数回パトロールを実施し、盗難被害の撲滅を目指します。
東湯野地区では、20年程前に、ブドウの盗難被害が頻繁に発生していました。防犯協会やJA、警察署員らがパトロールを始め、近年では、被害は減少しています。また、生産者らは、不審者や不審車両を見つけたら警察に連絡するほか、生産者同士で情報を共有し、被害を最小限に食い止めています。
当JA東湯野地区活性化センターで開いた出動式には、防犯協会の会員や福島北警察署員、JA役職員ら約30人が出席。同防犯協会の佐藤長司会長が「被害防止のために皆さんの協力をお願いしたい」と呼び掛けました。
福島地区ぶどう生産部会の伊藤隆志部会長は「ブドウの人気が高まってきている。作業場にいる時間が長くなるので、圃場のパトロールを協力してほしい」と出席者に情報交換しました。
出動式後は、パトロールカーなどで園地を巡回。地区内果樹園地7ヵ所に看板を設置しました。