当JAそうま地区は、農産物のブランド化や生産者の所得増大につなげる目的で、福島県や南相馬市、イオンと連携し、ロマネスコの初出荷を目指します。同地区管内でロマネスコを栽培するのは初めてです。
南相馬市で農産物のブランド化の動きがあり、イオンが需要のあるロマネスコを提案。特にクリスマス時期に需要が高く、ブロッコリーの作型に似ていることから、JAが同地区管内のブロッコリー生産者に声をかけ、14人が挑戦します。そのうちの一人、同市原町区でブロッコリーを6ha栽培している、菊地洋一さん(60)は「生産拡大してブランド化に協力したい」と話します。
同地区はブロッコリーの栽培面積は40ha。今年度は、秋冬ブロッコリーの一部(一人当たり約10a)でロマネスコを栽培します。JAそうま地区指導販売課の米津友市課長は「生産者の所得増大につなげたい」と意気込みます。
23日、そうま地区本部で開いた栽培指導会には、新規栽培者9人が出席。県相双農林事務所農業振興普及部の担当者が定植や病害虫防除など栽培方法について説明。「良質な花蕾の収穫には初期生育の管理が重要」と呼び掛け、新規栽培者は理解を深めました。
今後は、イオンやJAの農産物直売所で販売を行い、秋冬ブロッコリーの一部をロマネスコに切り替えていく予定です。
ロマネスコはカリフラワーの一種。花蕾全体とひとつひとつの花蕾が同じ形となっているのが特徴で「世界一美しい野菜」と言われている。