当JAは東京農業大学、宮城大学と連携し、最盛期を迎えた桃とキュウリの出荷作業に、同大学の学生を12日間で延べ1,634人動員。学生は伊達地区管内5ケ所の共選場などで選別や箱詰め作業を行い、人手不足解消による作業時間短縮などに年々効果を上げています。
繁忙期における共選場の労働力確保と産地での作業体験が目的。東京農大は4年前から、宮城大学は3年前から、それぞれ後藤逸男東京農大名誉教授、三石誠司宮城大学教授の協力で、毎年夏休みを利用して、桃とキュウリの作業支援を行っています。今年は、両大学合わせて236人の学生が、7月27日~8月12日の日程で、共選場などでの出荷作業に当たります。東京農大とは昨年7月に包括連携協定を締結。両大学共に取り組みへの理解や連携が強まり、今年は開始以来最大の人数を確保。その効果が年々表れています。
今年参加2年目の東京農業大学生命科学部分子生命化学科2年の齋藤心海(もとみ)さんは「自分たちの力が産地の皆さんの役に立つのであれば嬉しい」と、桃の箱詰め作業に汗を流します。
JAと同大学では、取り組みに参加した学生たちの感想や意見のほか、今後産地の現場で体験してみたいことなどの要望も収集し、まとめる考え。JAでは、農業生産に限らず、農産物流、食品関係など、さまざまな分野で活躍する将来の人材育成にも役立てていきます。