当JAの女性農家らでつくるみらいろ女子会は5日、九州北部豪雨で被害を受けた福岡県東峰村の仮設住宅を訪ね、サトイモと福島牛をふんだんに使った郷土料理の「芋煮」を振る舞いました。来月に迫った仮設住宅入居期限を前に、住民同士が交流する場として提案しました。
夕食に合わせ、女子会のメンバー9人が下ごしらえを。福島牛を使った芋煮やキュウリとナシの漬け物など70人分を手がけました。当JAと友好協力協定を結ぶ福岡の生協エフコープが材料調達などで協力しました。試食した同村の農家 和田房江さん(69)は「芋煮は福岡では食べられない味。肉のうまみがでておいしい」と高評価でした。豪雨被害が大きかった東峰村と朝倉市では、4ヵ所の仮設住宅で今も100世帯・200人以上が避難生活を送っていますが、2年間の入居期限が8月中旬に迫ります。仮設退去を区切りに、炊き出しなどの支援も減る見込みです。
東日本大震災で、同じく自然災害を経験した同女子会のメンバーは九州北部豪雨以降、何度も東峰村に足を運んで住民と交流してきました。昨年は、同村の特産ユズと福島のリンゴで作ったジャムを1000セット販売しました。今年は3000セットに増やす計画です。女子会メンバーで、炊き出しへの参加が3回目の渡邉桂子さんは「顔見知りもできて親近感が湧く。築いた縁も今後も繋ぎたい」といいます。メンバーはジャムに使うゆずを収穫するため、秋にも同村を訪問する予定です。