当JA伊達地区きゅうり生産部会は平成30年度、販売高26億円を達成しました。平成16年に旧JA伊達みらいきゅうり生産部会を設立してから20億円を超えたのは今年度が初めて。また、同金額は今年度の夏秋キュウリの販売高において日本でトップの実績となりました。生産者の徹底した栽培管理と、ハウス新設支援などのJAのサポートが「日本一の夏秋キュウリ産地」に結び付いた形となりました。
同JA管内の伊達地区は、キュウリ栽培が始まって60年以上が経つ歴史ある産地です。昭和42年に梁川町が夏秋キュウリの国の指定産地になりました。
近年は、後継者不足や担い手の減少、東京電力福島第一原子力発電所事故などの影響で、栽培面積が徐々に減少していました。しかし生産部会では、JAや行政、各関係機関が一体となって、施設栽培化や選別施設の導入などを進め産地を維持しました。
おかげで今年は、夏場の気象が記録的な高温少雨となり全国的に品薄傾向の中、同部会の出荷数量は6,149tで昨年を3%上回りました。加えて、価格が高値で推移したことで、販売高は前年比135%となり、過去最高を記録しました。
12日に摺上亭大鳥で開いた祝賀会には、生産者や行政、市場関係者、JA役職員など約100人が出席。橘一郎部会長が「全国に誇れる夏秋キュウリの産地を後世に繋げていくため、さらなる産地の維持発展に挑戦していく」と話しました。また、JAの菅野孝志組合長は、販売に貢献した市場関係者、生産資材各社に記念品を贈りました。