当JAの「みらいろ女子会」が昨年6月から開発に取り組んできた「ゆず×りんごジャム」が2月1日から販売開始となります。28日には、伊藤昌廣代表理事専務と、みらいろ女子会の会員2人が、ジャムで使用したゆずの産地である福岡県朝倉郡東峰村を訪れ、澁谷博昭村長に完成品をお届け。両者は同ジャムをきっかけに、災害復興に向けた交流をより発展させていくことを約束しました。
JAと福岡県のエフコープ生活協同組合が平成29年7月に災害復興に向けた友好協力協定を結んだことがはじまり。締結の4日後に、九州北部豪雨が発災し、JAでは物資の支援やボランティアの派遣などで復興を応援してきました。
同年に立ち上がったみらいろ女子会でも、エフコープの協力を受け、これまでに複数回福岡を訪問。朝倉市杷木や東峰村の仮設住宅で炊き出し支援をするなど、住民と交流を続けました。
同女子会で昨年6月に福岡を訪問した際、会員から「絆の証として、福島と福岡の特産品をコラボさせた商品を作りたい」と提案が上がり、ジャム開発が始動。昨年11月には、会員が東峰村を訪れジャムに使うユズの収穫を行いました。
他にも、試食会やパッケージ検討会、箱詰め作業も会員で行い、今年1月上旬に、福島のりんごと福岡のゆずを使った2種類のジャムがようやく完成しました。
東峰村役場で行ったジャム贈呈式には澁谷村長やゆず農家の樋口誠さん、JAの伊藤専務、みらいろ女子会の八木沼恵子さんと菅野昌美さんが出席。伊藤専務が「形は違うが、災害に遭った者同士だから想いを共有できる。このジャムは、絆の証となるもの」と話し、八木沼さんも「今回のジャムをたくさんの方に食べて頂き、これまでのストーリーを感じて欲しい」と述べ、澁谷村長にジャムを手渡しました。
実際にジャムを口にした澁谷村長は「りんごの甘みを感じられて美味しい。500年に一度と言われるほどの災害だったが、こうして多くの方に支援して頂けることが本当にありがたい」と感謝を述べました。
ジャムは福岡県内の直売所などで、28日から先行販売が始まっています。2月1日にはJAネットショップで全国販売が始まる他、同日には福島市内の農産物直売所ここら矢野目店で、女子会員による試食販売会を行います。