当JAは18日、平成30年度新規就農者・農業後継者応援セミナーを福島市のウエディングエルティで開きました。農業後継者や就農希望者など約60人が出席し、先進事例の講演や意見交換会などを通して、営農に関係する様々な情報を収集しました。
同セミナーは今年で3回目。JA共済連福島の支援事業を活用し、毎年、全国各地から先進的農家を講師に招き、自らの事例を交えながら農業の現状や魅力を参加者に伝達しています。今年は千葉県で小松菜を生産する「農業生産法人株式会社ベジフルファーム」の田中健二代表取締役と長山衛取締役が講師として、経営の特徴やこだわりを、進行役とのディスカッション形式で紹介しました。田中代表取締役は仲卸業の経験を振り返りながら「80代のおばあちゃんが、農地を荒らすと周囲に迷惑がかかるという理由だけで農業を続けている現状に衝撃を受けた」と話し、若い世代が農業の面白さを感じて、農業を変えていく必要があることをうったえました。ベジフルファームの経営等について、参加者からは「モチベーションを上げるコツは?」「負けず嫌いのマインドを持つには?」などの質問が上がりました。
意見交換会では地区や栽培品目別に10班に分かれて、JA職員の進行のもと一人ずつ現在の経営形態や悩みなどを発表。若手生産者が抱える悩みを集約した他、可能な時は行政やJAの担当者が解決策を提案しました。
セミナーの参加者は「先進事例の発表が興味深かった。農業の魅力や儲かるためのノウハウ、色々な情報を知ることが出来た」と話しました。