福島県などは1日、県産桃のタイ向け輸出便出発式を当JAの湯野共選場で開きました。今年で7年目を迎えるタイへの輸出は、年々数量が増加していて、今年は昨年比160%の約50tの桃の出荷を目指します。今後9月まで輸出は続きます。
県がタイに向けて輸出する県産農産物のうち、約6割を占める品目が桃です。量販店での試食販売やプロモーション活動が品質や美味しさへの評価を高め、昨年は過去最高の31tの桃をタイに輸出することが出来ました。
今年は、さらなる輸出拡大に向けて地元プロサッカーチーム「福島ユナイテッド」がプロモーションに加わり、選手による店頭PRや現地のチームとの親善試合などを行い、桃の認知度を高めます。親善試合は今月8日に開かれ、観客に配る桃1000個は当JAが提供します。
出発式には県やJAの関係者など約30人が出席しました。県の市村尊広課長が「新たなプロモーションで販路拡大につなげたい」と意気込み、JA全農福島の猪股孝二県本部長が「桃は県産農産物輸出のトップバッター。昨年を上回る出荷を目指したい」と説明、当JAの菅野孝志組合長が「香りも味も丁度いい頃にタイに届く。本当に喜んでもらえる美味しい桃が出来た」と自信を述べ、当JAの伊藤昌廣専務を加えた4人でテープカットをしました。トラックの出発時には、共選場の作業員も一緒に手を振って見送りました。
今後、桃の最盛期の今月中に4回程度タイ向け輸出便を運行する計画です。1回の便で3~4tの桃がタイに届き、バンコクの百貨店などで販売されます。