トピックス

除草ロボット開発進む 平成31年市販目指す

2017.10.25

 福島県は24日、開発中の除草ロボットの実演会を飯舘村で行いました。行政やJA、農機関連企業などから約70人が出席し、ロボットが傾斜35度の法面の雑草を刈り払う様子を見学ながら意見交換しました。県では今後、ロボット改良やメーカーとのタイアップを進め、平成31年度中の販売・実用を目指します。
 県では、東日本大震災における避難指示区域などにおける営農再開を支援するため、平成28年度から先端的な技術を導入する「農林水産分野イノベーション・プロジェクト」に取り組んでいます。今回の除草ロボットも同取り組みの一環で、開発により除草作業の省力化に貢献することが期待されています。
 除草ロボットの実演会は昨年の10月に1度開かれていて、今回の実演会ではその時に出た意見を踏まえて、法面における直線走行性の改良を加えた機械が披露されました。
 実演後の質疑応答では「走行中の上下の振れを小さくしてフラットに刈れないのか?」「刈残しを少なく出来ないか?」などの要望が出され、県では残り1年ある開発期間で問題点の解消に取り組んでいきます。
 県の担当者は「法面の除草は危険で体力も必要。ロボットを使うことで土地の再生にかかる労力を削減し、本来の農業生産に力を注いでもらえるようにしたい」と話していました。
 

Page Top