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くだものの木から食器を作る 伊達市・木内啓樹さん

2017.08.14

 当JA伊達地区の若手農業者組織「DATEC(ダテック)」に所属する漆アーティストの木内啓樹さんは今年から、改植事業などで伐採されたくだものの木を使い、スプーンやフォークなどの食器作りに励んでいます。くだものの品目ごとに異なる木の性質を活かしながら手作業で作る食器は、耐久性に優れ、使い込むほどに手に馴染んでいくものばかり。木内さんは「販路を拡大して木の食器の良さを広めながら、自分のブランドを確立したい」と意気込みます。
 中学校卒業とともに漆器作りの修行を始め、15年前から伊達市梁川町の果樹地帯にある工房「一心堂」で制作活動を始めた木内さん。以前、周囲の農家から伐採したりんごや桃の木をもらい、スプーンを試し掘りしてみると品目によって材質や木目に違いがあることに魅力を感じました。
 「この地域にいることを活かした作品を手掛けたい」との想いで、今年4月から本格的にくだものの木の食器作りを始め、伊達市内で調達したりんご、桃、さくらんぼ、プラムの4種類の木材から、スプーンやフォーク、バターナイフなどを作っています。自身が魅力を感じた木ごとに異なる材質や木目を生かすため、塗装はオイルフィニッシュで仕上げています。食器類は現在、自宅の工房とDATECで月1回開催する「夕方市」で販売していて、今後、県内外の店舗に販売を拡大したいと願っています。
【お問合せ先】090-2984-3657(一心堂)

 

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