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「シャクヤク」7年ぶり出荷再開

2017.06.16

 当JA管内の川俣町山木屋地区で花卉の「シャクヤク」を栽培する菅野一夫さんが6月7日から、東京電力福島第一原発事故後、7年ぶりに出荷を再開しました。

 菅野さんは、平成20年からシャクヤクの栽培を始め、当初は一夫さんの妻、幸子さんが手入れをしていましたが、一夫さんの退職を期に面積を拡大し夫婦で管理を続けていました。

 「シャクヤク」の出荷には、作付けから3年かかります。菅野さん夫婦は23年から本格出荷を始めようとした矢先に同事故で避難を余儀なくされました。菅野さんが栽培する山木屋地区大平は、放射線量が低かったこともあり、避難解除後の出荷を目指してほ場管理は続けていました。今年3月31日に同地区の避難指示が解除されたことから、共選出荷に踏み切りました。

 同地区は阿武隈山系の高地のため、寒暖差で花や葉色の色彩が強く、出荷最盛期が他産地と重ならないことから取引市場からも期待が寄せられています。現在は、シャクヤク10aの他に小菊も栽培。菅野さんは「年齢で増反はできないが、帰還者の農業復興の礎になれば」と話していました。

 

 

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