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ヘルパーから酪農家へ 二本松市遠藤さん

2017.04.12

 二本松市大関の遠藤直人さん(41)は今年から、酪農の専業農家として経営を始めました。これまでは酪農ヘルパーと兼業していましたが、牛の頭数を40頭まで増やすことができたことを境に、自分の酪農業に全力を注いでいこうと思っています。
 遠藤さんが酪農と出会ったのは平成11年。仕事探しを兼ねて北海道で一人旅をしたときに牧場の求人を見つけました。東京都出身で美術の道を歩んできた遠藤さんには、農業の経験は一切ありませんでしたが、2年間務めながら酪農に惹きつけられていきました。
 北海道は実家から遠いため関東近郊の酪農業を探し、平成13年から福島県で酪農ヘルパーとして働き始めました。いずれ自分で自立したいという想いがあり、ヘルパーと並行して牛6頭を飼っていました。
 平成23年の原発事故を乗り越え、2年後には牛乳の出荷を始め、酪農家としての一歩を踏み出しました。遠藤さんは「ヘルパーの間、いずれ自立しようと思っている自分を周囲の酪農家に支えてもらった。震災があったからといってここを離れるわけにはいかないと思った」と当時を振り返りながら話していました。
 現在は専業酪農家として夫婦二人三脚で経営を行っています。遠藤さんの目標は、10年後までに自給飼料生産を行い、より自立した経営を行っていくことです。
 

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