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JA管内で米の試験栽培開始

2024.05.08

 JAふくしま未来管内では、水稲の試験栽培を行います。2024年度に試験栽培するのは主食用米や飼料用米、米粉用米の多収性、高温耐性などの特長をもつ12品種で計44・75㌶を作付します。特に、新規需要米となる飼料用米・米粉用米の直接支払交付金が24年度から段階的に減額となることや、23年産米が高温障害による減収・品質低下を受けて試験栽培を実施します。

 

 飼料用米のうち、一般品種の23年度の標準単価で8万円(10㌃)であったのが、24年度から3年間で毎年5,000円ずつ段階的に減額となります。また、数量払上限金額も23年度25,000円(10㌃)が、3年間で毎年5,000円段階的に減額となります。そのため、一般品種から専用品種に切り替えることで、安定的に農家所得の確保を図ることができます。

 

 試験栽培を行う12品種のうち、6品種は24年度から新たに試験栽培を始めます。新規試験となる「ZR1」は、JA全農が使用権を所有し、早生多収で高温耐性が特長の主食用品種です。大玉村でZR1を栽培するあだたらドリームアグリの伊藤一男専務は「ZR1は苗の生長が良く、栽培方法も難しくない。高温でも従来の品種より比較的収量も見込めるので、今後期待している」と話します。

 

 JAでは、試験栽培によって交付金の減額対策や主食用米の収量増加や高温障害による等級低下対策、米粉専用品種による米粉の普及拡大も図っていきます。

 

 西幸夫JA営農経済復興担当常務は「試験栽培を通じ、管内栽培での生育適正・多収性・食味性をいち早く立証し、品種等の転換によって農家所得の確保を図っていく」と意気込みます。

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