営農情報

No.13 果樹生育について

2017.05.18

No.13 果樹生育について

 

ふくしま未来 TAC情報 No.13

 

果樹生育について

 

 

平成29年 5月18日

JAふくしま未来 営農部

 

 

この時期は、新梢や果実の生育が旺盛です。各樹種とも、着果管理を徹底し新梢および果実の初期生育を促進することが大切です。また、今後降水量が少なく園内の土壌が乾燥するような場合は、かん水などの対策を講じることが大切です。

 

[ 気象概況 ] (仙台管区気象台発表)

予報期間 5月18日から5月24日まで

1週間、晴れますが、期間の後半は気圧の谷の影響で曇る日があるでしょう。最高気温は、平年並か平年より高く、期間の前半はかなり高い所がある見込みです。最低気温は、19日にかけて平年より低いですが、その後は平年並か平年より高くかなり高い所もあるでしょう。

 

[ 生育予想 ]

もも「あかつき」の硬核期予測は「6月8日頃」(果樹研発表)で平年より2日早く、収穫開始は(伊達地区)で7月25日頃、(福島地区)7月27日頃(JAふくしま未来営農部)と予測される。また、今後の気温が平年並に推移した場合「ぶどう(巨峰)」の開花始めは6月3日頃、満開は6月9日頃(果樹研発表)と予測される。なお、この時期の生育は直前の気温の影響が大きいため、今後の気温の推移により大きく変動する可能性がある。

 

[ 基本的な栽培管理 ]

・・・ も  も ・・・

仕上げ摘果

果実肥大に差がつく満開後40日頃から実施する。生理落果の多い品種(白桃系)では、落果が終わり次第摘果を行う。なお、本年の硬核期開始は6月8日頃と予想されるので仕上げ摘果はこの頃までを目安に実施する。核割れ等を助長するので、硬核期(6月8日~30日頃)は摘果管理を控えること。摘果の程度は最終着果量の1~2割増とし、樹勢や双胚果、核障害の発生状況を見ながら加減する。

 

樹勢回復対策

早めの摘果により新梢の生育を促させる。また、土壌が乾燥傾向にある園地では、積極的にかん水を実施するなどにより土壌水分の確保に努める。新梢伸長が劣り、葉色が淡いなど樹勢低下がみられる園では、着果量の制限をするとともに、5月中を目安に、速効性肥料による追肥(チッ素成分で2kg/10a程度)、または窒素成分を含む葉面散布用肥料による葉面散布を実施する。

新梢管理

5月下旬から6月中旬は新梢の生育が最も盛んな時期で、樹勢の強い樹や若木等では樹冠内が混み合いやすくなる。樹冠内部や主枝、亜主枝の基部、側枝の基部などの徒長しやすい新梢は早めに摘心や夏季せん定を実施する。但し1樹当り20本前後とし、それ以上は切除しない。なお、樹勢の弱い樹については葉面積の確保を優先し、夏季せん定は行わないか最小限とする。

 

せん孔細菌病に注意!

福島、伊達地域ともに春型枝病斑の発生ほ場割合は平年並みであるが、今後の風雨によっては発生が増加するおそれがあるため、耕種的防除と薬剤防除を組み合わせて実施する。春型枝病斑や罹病葉は伝染源となるため、園地をこまめに巡回して見つけしだいせん除し、適切に処分する。新梢が伸長して葉数が増加すると、春型枝病斑の発見が困難となる場合があるが、新梢及び新梢葉の生育不良や罹病葉の発生位置を発見の目安とし、病斑のせん除を徹底する。また、予防散布が基本となるので、せん孔細菌病防除剤を必ず使用する。

 

もも灰星病に注意!

灰星病による花腐れから進展した枯れ枝を放置すると、他の核果類やモモの成熟期にお

ける果実への伝染源となるので、見つけしだいせん除し適切に処分する。

 

・・・ りんご ・・・

予備摘果は、満開後30日以内に終了するよう努める。また、凍霜害を受けた園地では、結実状況や果形、肥大状況、サビ果の発生状況等を確認して摘果を実施するとともに、丁寧な摘果によりできるだけ形質の良い果実を確保するよう心がける。 結実が良好な園地では、予備摘果の段階で長果枝や葉の少ない果そう及び肥大不良果そうの果実は積極的に摘果を実施し、着果負荷の軽減を図る。また、えき芽果の着生が多い園地では、早めに摘除する。予備摘果の実施に併せて、主枝や骨格枝の背面、枝の切り口等の不定芽から発生している新梢をかき取る。

 

りんご黒点病に注意!

りんご黒点病は落花直後から感染がみられ、特に落花10日後から30日後の期間に感染しすいため、この期間に降雨が多い場合は、散布間隔が10日以上あかないように注意して防除を実施する。

・・・ な し ・・・

予備摘果は満開後30日までに終了する。凍霜害を受けた園地では、結実状況や果形、肥大状況、サビ果の発生状況等を確認して摘果を実施するとともに、丁寧な摘果によりできるだけ形質の良い果実を確保する。また、「幸水」の仕上げ摘果は、肥大不良果の除去を中心に行い、満開後50日頃までに終了する。 予備摘果と同時に芽かきも実施する。主枝や亜主枝の背面枝はかき取り、不定芽新梢が混み合っている場所は芽かきで間引きし、2~3本に整理する。予備枝は風による新梢折損の恐れがなくなってから先端新梢を一本に整理する。土壌が乾燥している場合は、樹勢低下やカルシウムの吸収不良による生理障害の発生が懸念されるため、かん水により土壌水分を十分に確保する。また、新梢伸長が不良で葉色が淡い場合には、早期摘果で着果量を制限するとともに、5月中を目安にチッ素成分を含む葉面散布用肥料を葉面散布するなどして樹勢の回復を図る。

 

・・・ ぶどう ・・・

混み合っている部位の新梢や伸びが強く花振るいの危険性が高い新梢、花穂を持たない弱い新梢は芽かきをする。また、新梢が30~40cm程度伸びた頃から新梢誘引を行う。ただし、「あづましずく」の新梢は硬く基部から折れやすいので、無理に誘引せず時期を遅らせて実施する。新梢誘引、花穂の整理、花穂整形は適期を逃さないよう計画的に実施する。土壌の乾燥が続くと、新梢の初期生育が劣り、新梢伸長と花穂発育のバランスが崩れて花振るいや単為結果等の発生が心配されるので、必要に応じてかん水を実施し土壌水分の確保に努める。

営農部 農業振興課

 〃  園 芸 課

 

 

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