営農情報

No.3 防霜対策について

2017.04.06

No.3 防霜対策について

 

ふくしま未来  TAC情報 No.3

 

防霜対策 ( 果樹・水稲・野菜・花卉 )

 

平成29年 4月 6日

JAふくしま未来 営農部

 

JAふくしま未来では、「4月3日より5月31日まで防霜対策本部を設置」します。また、近年「燃焼法」による対策を取る生産者が少なくなっており、通常管理の重要性が増しております。

作物別の基本的な栽培管理は次のとおりですので、安定生産に努めてまいりましょう。

★ ★凍霜害発生の予測★ ★ ★

凍霜害の発生しやすい天候は、日本付近が大陸からの移動性高気圧に広く覆われ、寒気が流れ込むとともに放射冷却が起こるような条件の時で、たとえ夕方に雨が降っていても夜半にこのような気圧配置になるような場合は、翌朝の降霜に注意が必要である。凍霜害が発生しやすい気象条件は以下のとおりである。

(1)降雨後で肌寒い北寄りの風が吹く。

(2)夕方になり風がやむ。

(3)夜になり晴れ上がり、雲がなく、星が輝き、底冷えがする。

 

また、乾燥条件下では気温が急激に低下しやすいので、注意が必要である。天気予想図や霜注意報などの気象情報により降霜の危険性を知ることができるので、防霜対策期間は常に気象情報等に注意を払う必要がある。

なお、作物別の基本的な対策は次のとおり。                              

 果 樹

① 霜害と温度の計測

晩霜害の発生時期は、モモ、リンゴ、ナシ、オウトウ等では開花前から落花後間もない幼果期、カキ、ブドウでは発芽後の新梢伸長期にあたり、花器、幼果、新梢先端の生長点などの低温抵抗性が弱い部位で被害を受ける。

また、凍霜害を受ける温度は、植物体が凍結する温度で判断する必要があり、樹種や発育ステージはもとより遭遇時間や品種、樹の栄養状態によって異なるので注意が必要。なお、凍霜害を受ける温度は、気温ではなく植物体の温度であることから、輻射よけを付けない裸の棒状温度計で測定した温度を利用する。

② 栽培上の対策

傾斜地では、冷気は園地の低い方へ流れるので、傾斜の下に防風ネット等がある場合は、冷気をためないようにネットの下を巻き上げておく。また、冷気の流れ込むところにネット等の遮へい物を設置することも有効である。

耐凍性は樹の栄養状態によって異なる。耐凍性を高めるためには樹体の充実を図ることが重要であり、徒長的な枝の伸長や遅伸び等の無いよう栽培管理に注意する。

 

 水 稲

① 霜害の症状

水稲の苗は、育苗期間に「連続0℃が6時間の条件に遭遇」すると、2葉期では白化後枯死し、3葉期では白化し苗質が弱くなる。

② 防止対策

ハウス育苗では、ハウス内にトンネルを設置するか、育苗箱上に保温資材をべたがけするかし、すそを床面に密着して保温する。

また、トンネル育苗では、日没前に保温資材で被覆し、夜間の冷却を防止する。

 

 野 菜

① 凍霜害の危険温度

野菜は、低温に弱い品目が多いことから、事前対策を十分に行う。4~5月の防霜対策期間は、野菜の育苗や定植時期であり、また、露地の収穫期の野菜もあるため被害防止に努める。特に、野菜の耐凍性は、品目により異なり、キャベツ、エンドウ等は比較的強いが、キュウリやトマト等の果菜類は弱い。

なお、生育ステージや生育する温度条件によって、同じ低温でも被害に差がでる。徐々に低温に馴らすことで耐寒性等をある程度高めることができる。

② 防止対策

育苗では、温度・水分管理に注意し軟弱徒長苗となることを防ぐ。また、育苗後半には外気温への馴化を行う。露地栽培では、冷気の停滞場所・風向等を考慮し凍霜害を回避できる場所を選定するとともに、晩霜の危険が去ってからの作付を基本とし、無理な早まき・植付はしない。栽培開始後に降霜が心配される場合は被覆資材等により保温に努める。

 

 

花 卉

① 霜害の症状

4~5月にかけて露地で栽培される小菊は、定植直後で活着が不十分なことから、凍霜害により生長点の生育が止まったり、枯死する等の被害が発生しやすい時期である。

② 防止対策

4~5月は日差しが強く、ハウス内の気温が上がりやすいため、育苗ハウスでは日中の換気を行い、定植前の苗の外気温への馴化に努める。また、地温が充分に確保できていない場合には、発芽や活着の不良等にもなりやすいため、早期の播種や定植は避ける。

露地栽培における定植直後の苗等は、凍霜害を受けやすいため、べたがけ資材被覆やトンネル栽培により、できるだけ冷気に当たらないように管理する。                           

 

 

営農部 農業振興課 

〃  園 芸 課 

〃  米 穀 課 

Page Top