営農情報

No.29 台風第21号対策について

2017.10.20

No.29 台風第21号対策について

 

ふくしま未来 TAC情報 No.29

 

緊急 台風第21号対策について

 

平成29年10月20日

JAふくしま未来 営農部

 

台風21号が本県に接近し、風雨が強まる可能性がありますので、農作物等の風雨対策に万全を期しましょう!

今後の台風の情報に留意し、農作物の管理には十分注意しましょう。農作物の基本的な対策は次のとおりです。

 

水   稲

(1)事後対策

①稲刈り前のほ場は浸水・冠水した場合は、早急に排水する。
②倒伏した場合は速やかに株起こしを実施し、穂発芽させないようにする。なお、株元が損傷している場合には、隣接する株の上に穂をのせる程度とする。

③刈り遅れによる品質低下を防ぐため早期刈取に努める。また、倒伏したところは刈り分けを行う。

 

大   豆

(1)事後対策

①表面水や明きょの滞水は早急にほ場外に排水する。

②莢が損傷を受けた場合は、降雨により紫斑病や腐敗粒の発生が多くなる。莢に損傷が多

い場合は、薬剤散布を行い病害の発生を防止する。

 

共    通

(1)事前対策

①ほ場周囲の排水溝を点検し、速やかに排水できるようにしておく。水害のおそれがある地帯では強制排水のポンプも準備する。
②ほ場周囲に防風ネットを設置している場合は、ワイヤー・針金の緩みやネットの破損を点検し補修する。
③パイプハウスの被覆資材及び止め具(マイカ線、ビニペット等)を点検し、ビニールの破損があれば補修する。また、パイプハウスやネット栽培等で支柱を使用しているものは筋かいを入れ、補強する。

④施設では、天窓や扉があおられたり風が吹き込まないよう完全に閉める。

⑤雨よけのみのパイプハウス等は強風に弱いため、ラセン杭、ハウスバンド等で浮き上がらないようにしっかりと固定する。

⑥収穫可能なものは、できるだけ台風接近前に収穫する。

⑦は種期や定植期となっているものは、台風通過後に実施する。

 

野  菜

①露地の葉菜類や根菜類では、べたがけ資材(不織布等)を支柱を用いて浮き掛けすることにより被害を軽減することができる。その際は、べたがけ資材が風に飛ばされないようしっかりと止める。
②露地きゅうりやさやいんげんは支柱やネットにしっかり誘引しておく。なすやピーマン、アスパラガスは、支柱やフラワーネットを点検し、倒伏を防止する。


花  き 

①露地栽培では、フラワーネットや支柱を点検し、倒伏や曲りを防止する。

 

共  通

(1)事後対策

①停滞水は、明きょなどで速やかに排水する。

②倒伏したものは、茎の曲がりを防ぐため速やかに引き起こすとともに、茎葉に泥土が付着している場合は、動力噴霧機などにより水をかけて洗い流し、適切な薬剤散布を行う。

③台風通過後は、吹き返しに注意しながら、施設の換気を図る。

 

野  菜

①排水後、ほ場作業が可能になったら直ちに畦間の中耕を行い、土壌の通気性を良くし根の動きを回復させる。
②マルチを行っている畦が冠水した場合、マルチ下の土壌水分が過多となりやすいので、マルチを一時的にはいで乾燥させる。
③果菜類は、損傷を受けた果実は早急に摘果し、ネット等からはずれたつるや茎葉等は再度誘引する。茎葉の損傷が激しい場合は新葉(枝・つる)の発生を確認してから摘除する。
④冠水や多湿、茎葉の損傷等により病害にかかりやすくなっているので、直ちに適切な薬剤散布を行う。また、草勢回復のため、液肥のかん注や葉面散布剤の散布を行う。
⑤収穫した野菜は傷みがないか確認しながら調製作業を行い、被害品は出荷しないようにする。

⑥冠水時間が長く回復の見通しがない場合は、他作物への転換やまき直しを行う。

 

 花  き

①風雨により損傷を受けると病害が発生しやすいので、速やかに適切な薬剤散布を行い、草勢回復のために液肥の葉面散布を行う。
②ほ場が冠水した場合は、速やかに排水を行うとともに、付着した泥を洗い流し、薬剤散布を行う。また、液肥の葉面散布や酸素供給剤のかん注により、草勢回復を図る。

 

果  樹

(1)事前対策

①現在、収穫期に入っている果樹では、強風による落果や傷害が懸念されるので、収穫可能な果実は事前に収穫する。
②立木では、主枝などの大枝が裂けるおそれがあるので、支柱で支え、脱落しないよう枝受け部分を結束する。また、側枝は支柱等で固定すると落果を助長することがあるので、支柱等をはずし風になびくようにする。
③リンゴのわい性台樹は倒伏しやすいので、支柱への結束状態を確認し、不十分な場合は補強する。また、木支柱の場合は、支柱の根元が腐敗していないか確認する。
④果樹棚(ナシ、ブドウ等)等の施設は、前もって点検し、強風の前にアンカー補強や棚線の締め直し等を行う。また、棚周囲に防風ネットを設置している場合は、風で飛ばされないように補強する。
⑤ももせん孔細菌病が発生している地域では、台風の風雨の影響で感染が拡大するおそれがある。降雨の合間を縫い、台風通過前にできる限り秋季防除を実施する。

 

(2)事後対策

①滞水している園地では、明きょなどにより速やかな排水に努める。

②落果した果実は速やかに収集し、適正に処理する。

③葉や果実に損傷がある場合は、病原菌の侵入を防止するため、被害1~2日後に適切に薬剤散布を実施する。被害後に定期散布が近い場合は、この散布に置き換えて実施する。

④台風通過後は、フェーン現象により一時的に高温になり、乾燥した風により葉焼け等が発生しやすくなる。このような場合はスピードスプレーヤ等で散水し、樹体温を下げるとともに

湿度を維持し、被害の軽減を図る。

 

畜産・飼料作物

(1)事前対策

①強風による畜舎、飼料庫、飼料タンク、堆肥舎等の損壊、及び風雨の吹き込みを未然に防止するため、屋根、扉、窓、外壁及び排水溝等の破損や亀裂等の有無を確認し、必ず補修等の応急措置を行う。
②開放された飼料の保管場所では、乾草や稲わら等をシートで覆うなどして、雨水がかからないようにする。
③堆肥舎への風雨の吹き込みにより、堆肥や汚水が流出することが心配されるので、堆肥をシートで覆うなどして、流出を防止する。
④あらかじめ停電や断水等の対応を確認し、被災時には自家発電機等による搾乳や生乳冷却等の対応ができるよう対策を行う。
⑤水はけの悪い草地や飼料畑には明きょを掘削するなど、速やかに排水できるようにする。特に、飼料用イネ等で、まだ収穫していない、水はけの悪いほ場は必ず明きょ等の排水対策を行う。

(2)事後対策

①畜舎等が浸水した場合は速やかに排水し、疾病発生予防のため洗浄と消毒を行った後、施設内の乾燥に努める。

②滞水している草地や飼料畑は、明きょなどを点検し速やかに排水する。

③豪雨により草地や飼料畑で土壌浸食が発生した場合は、早めに修復する。

④飼料用米や飼料用トウモロコシが倒伏等の被害を受け、回復が期待できない場合には、早急に収穫調製作業を行う。調製にあたっては、水分調整の実施や、土砂等が混入しないよう収穫作業を行うとともに、乳酸菌製剤等の発酵促進剤を添加して、サイレージの品質向上に努める。

 

営農部 農業振興課

 〃  園 芸 課

〃  米 穀 課

〃  畜 産 課

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