営農情報

No.24 日照不足・低温に関する農作物の技術対策について

2017.08.17

No.24 日照不足・低温に関する農作物の技術対策について

 

 

ふくしま未来 TAC情報 No.24

 

 

緊急 日照不足・低温に関する

  農作物の技術対策について

 

 

平成29年8月17日

JAふくしま未来 営農部

中通りや浜通りを中心に、日照不足と低温は、8月21日ころまで続く見込みのため、農作物の管理に十分に注意してください。

 

福島地方 

最高気温(8月1日~13日までの平均値)と日照時間(8月1日~13日までの合計値)

H29

最高気温(度)

平年値

最高気温(度)

平均差(度)

(8/1~8/13)

H29

日照時間(h)

平年値

日照時間(h)

平年比(%)

(8/1~8/13)

28.3

31.0

-2.7

21.7

67.8

32

 

日照不足や曇雨天が続くことにより、農作物に病害が発生しやすくなることから、今後の天候の推移に十分に注意するとともに、ほ場の観察を定期的に行い、適期防除に努めましょう。

排水溝(明きょ)の再整備を行い、排水対策を徹底しましょう。

農薬を使用する際には、ラベルに記載された使用基準を遵守し、散布にあたっては飛散防止対策を講じてください。

 

水 稲 

①出穂後、少なくとも30日間は落水せず間断かん水とし、根の活力を維持することで登熟の向上を図る。

②中山間地域等でまだ穂揃いに達していないほ場では上位葉いもち発生状況等に注意し、病斑がみられる場合は防除する。

③刈り取りの適期は、籾の黄化率が90%程度、籾水分25%以下になった頃。ほ場をよく観察し、適期刈り取りに努める。なお、本年は登熟のバラツキが大きいと予想される。収穫・乾燥・調製は丁寧に行う。

④斑点米カメムシ類の発生が例年を大きく上回っているので、薬剤防除を徹底する。※広報誌みらいろ8月号P22参照)

 

大豆・そば 

湿害を防ぎ根の活力を維持するため、降雨によりほ場内に停滞水が発生しないよう明きょ等による排水対策を徹底する。

 

園芸作物(野菜・花卉) 

草勢をよく観察し、天候が回復してから追肥を行う。なお、その場合は窒素過多とならないよう窒素成分量を加減する。

 

野 菜 

(1)ほ場の管理

①降雨が続く場合は、停滞水が発生しないよう明きょを掘るなどして排水対策を徹底する。

②黄化葉や側枝の新葉を覆っている葉、病葉は随時摘除するとともに、着果負担が大きい果菜類では草勢に応じて摘果する。

③ハウスでは換気を良好にし、適正な温湿度管理に努めるとともに、加温機がある施設では、曇雨天時に送風運転を行い、葉の濡れを防ぐ。

(2)主な品目の技術対策

特に露地栽培のきゅうりやピーマン等はべと病、つる枯病、炭そ病等、キクでは白さび病、リンドウでは葉枯病や褐斑病等の発生に注意し、適期防除に努める。

キュウリ

べと病、つる枯病、炭そ病等の発生が多くなるので防除に努める。また、不良果を摘果し、草勢維持を図る。

トマト

追肥は、窒素過多にならないように施用し、草勢維持に努める。また、灰色かび病や葉かび病が発生しやすいので、ハウス内の換気を図るとともに、薬剤散布を行う。標高が高い等冷気の入りやすいところでは、疫病の発生に注意する。土壌が風雨ではね上げられることから被害が多くなる傾向にあることから、土のはね上げ等を防ぐ。

インゲン

排水対策を徹底するとともに、炭そ病等の発生に注意し、薬剤散布は、初発より徹底防除する。

ピーマン

斑点病等の発生に注意し、被害茎葉を取り除き、早めに薬剤を散布する。

ナス

排水対策を徹底し、灰色かび病等の発生に注意し、罹病果実を除去し、飛散する胞子を少なくする。

 

花 卉 

(1)ほ場の管理

日照が不足すると茎葉の生育が軟弱徒長気味となり、病害の発生や品質低下が懸念されるので、積極的な施肥は避ける。曇雨天時は遮光資材は取り除き、光の確保に務る。さらに、不要な枝葉を取り除き、風通しをよくするとともに農薬の予防散布により病害発生の抑制に努める。露地花きでは、過湿等によって下葉の黄化や枯れ上がりが発生しやすいため、排水対策を行う。

(2)主な品目の技術対策

トルコギキョウ

ブラスチングを発生しやすいため、余分な蕾を早めに取り除く。施設内の風通しを良くし、灰色かび病の抑制に努める。

キク

白さび病等の発生が懸念されるため、予防散布、排水対策を行う。

ユリ

露地では、葉枯病が発生しやすいため、排水対策や予防散布を行う。

リンドウ

葉枯病や褐斑病が発生しやすいため、排水対策や予防散布を行う。また、気温が低く経過すると花腐菌核病の発生が早まるため、適切な防除に努める。

 

果 樹 

(1)適正な着果管理

りんごやなしの中晩生品種では、果実肥大や樹勢に応じて修正摘果を実施する。

(2)果実の着色促進

支柱立て等により樹冠内部の日当たりを確保するとともに、反射シート等を設置する。

ももでは収穫7~10日前を目安に反射シート等を設置して、着色促進を図る。

りんごの早生種では、果面の30%程度が着色した頃から摘葉を実施する。

(3)適期収穫

果肉熟度の進みに注意しながら、品種毎の収穫基準に従い計画的に収穫する。

(4)適期防除

各地域の防除指針(防除暦)に基づき、天気予報に注意して、散布間隔が空かないようにしながら適期防除に努める。

 

飼料作物 

生育停滞、湿害及び刈遅れ等により、収穫量や品質の低下のおそれがあるため、気象及び生育状況に応じ、排水対策の徹底と適期の収穫調製に努める。現在収穫中の稲WCSは、乳酸菌を添加するなど品質向上に努める。

 

JAふくしま未来では、農作物の生産安定を図り、異常気象による農作物への被害を防止するため「異常気象対策本部」を設置します。各関係機関と連携をとりながら的確な異常気象対策指導を実施してまいります。

 

営農部 農業振興課

 〃   園 芸 課

 〃   米 穀 課

 〃   畜 産 課

 

 

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