営農情報

No.18 果樹生育について

2017.06.22

No.18 果樹生育について

 

ふくしま未来 TAC情報 No.18

 

 

果樹生育について

 

 

平成29年 6月22日

JAふくしま未来 営農部

 

 

気象概況(6月前半:果樹研究所)

平均気温は、6月1日~5日までが17.1℃で平年より1.8℃低く、6日~10日までが18.8℃で平

年より0.5℃低く、11日~15日までが17.4°Cで平年より2.3℃低く経過しました。この期間の降水量は29.5mmで平年の76%でした。

現在、土壌水分は適湿状態にあります。今後、降水量が少なく土壌の乾燥が続く場合は、かん水などの対策を実施しましょう。

☆1回のかん水は25~30mm程度(10a当たり25~30t)を目安とし、5~7日間隔

で実施。

 

 

も も

梅雨期はホモプシス腐敗病、灰星病に注意!ホモプシス腐敗病は6月下旬に本病に防除効果の高い薬剤を散布するとともに、伝染源のせん除を行う。灰星病は果樹の成熟とともに感染しやすくなるため、6月下旬以降、灰星病防除剤を十分量散布し防除の徹底をはかりましょう。

①修正摘果

硬核期終了は6月24日頃と予測(果樹研究所)されています。硬核期が終了し果実に肥大差

が見られるようになったら修正摘果を実施する。修正摘果は、果実肥大や果形に注意して実施する。特に、果頂部が変形している果実や縫合線が深い果実、果面からヤニが噴出している果実、果皮が変色している果実、果頂部の着色が早い果実などは、核や胚に障害があることが多いので、これらの果実に注意して摘果を実施する。また、修正摘果前には、園地ごとに核障害の発生状況を確認し、核障害の発生が多い場合は修正摘果を2~3回に分けて実施し、商品果率の向上に努める。

 

②着色管理

枝吊りや支柱の設置、夏季せん定及び反射シートの設置等の収穫前の管理作業は、時期が遅れないよう計画的に実施する。

③核障害多発時の注意事項

満開後60日におけるあかつきの核頂部亀裂は平年に比較してやや多く、縫合面割裂の発生率

は少ない状況。核障害のある果実は胚に障害が見られることが多く、硬核期以降に胚が障害を受けた場合、多雨条件下では生理落果が発生しやすくなる。また、胚に障害を持つ果実は早熟することが多いので、収穫が遅れないように注意する。

 

 

 

 

《ももの収穫期予測》JAふくしま未来営農部

品  種:あかつき

 

福 島

伊 達

収穫開始日

7月26日

7月25日

収穫最盛期

8月1日~8月8日

7月30日~8月5日

 

 

な し

梅雨期はなし黒星病、輪紋病に注意!黒星病は罹病部位は見つけ次第取り除き、耕種的防除を徹底しましょう。輪紋病も梅雨期が重点防除期になるため、6月下旬にいずれの病害に効果のある殺菌剤を十分量散布しましょう。

①着果管理

仕上げ摘果は、予備摘果終了後速やかに実施する。この際、樹勢の低下や果実肥大の鈍化が観察される場合は新梢停止期前(満開後60~70日、6月下旬~7月始め頃)に着果数の10~15%程度を目安に摘果し、着果数を調整する。小玉傾向や果形の乱れが見られる園地もあるので、なるべく果形、肥大の良い果実を残し適正着果量に調整する。

 

②新梢管理

幸水で副芽枝新梢の飛びだしが多い場合はこれを摘心する。摘心は側枝基部20~40㎝程度を目安とし、ロゼット状の基部葉とその上位2~3節残して摘心を行うと果実肥大と花芽形成に効果が期待できる。豊水では、満開後60日頃(果樹研究所では6月15日頃)に新梢伸長が緩慢となる予備枝は、翌年の果実肥大と果形が良いので、直ちに誘引を開始する。また、下垂したり枝越しとなった新梢は方向を修正するとともに、側枝先端部が倒れた場合には先端新梢を立てるように誘引し、受光態勢や薬剤の通りを良好にする。

③予備枝管理

幸水の予備枝誘引適期は、新梢停止期の約10日前の満開後65日頃(新梢の生育状況は新梢長が90~100㎝、展葉節数が23~26節)。6月下旬~7月上旬頃が誘引作業のピークとなるように誘引作業を始める。

 

りんご

梅雨期はりんご輪紋病、褐斑病に注意!いずれの病害にも効果の高い防除剤を6月下旬に十分量散布しましょう。

①着果管理

仕上げ摘果は満開後60日までに実施する。ふじは6月30日(果樹研究所)。摘果の程度は、つがるでは3頂芽に1果(1果当たりの必要葉枚数45枚)、さんさ、シナノスイート、ジョナゴールド、陽光、王林、ふじは4頂芽に1果(必要葉枚数60枚)を目安とする。小玉果、変形果、サビ果、傷果、病害虫果、果台の長い果そうの果実、果そう葉の少ない果そうの果実などを摘果し、形質の良い果実を残しましょう。仕上げ摘果の遅れは翌年の花芽分化率低下の原因となるので、6月下旬までに適正着果量にする。

 

②新梢管理

主枝や亜主枝(骨格枝)の基部付近の背面から発生した徒長枝をせん除し、日当たりを確保

するとともに薬剤の通りを良好にする。

 

ぶどう

梅雨期はぶどう晩腐病に注意!梅雨前の散布を徹底し、幼果期の薬剤散布後にカサ掛けを丁寧に行いましょう。袋かけがおわるまで展着剤は加用しないこと。

①摘房・摘粒

着果過多は着色不良を招くため摘房を実施する。早めの摘房は養分の浪費を防ぎ、果実品質向上の効果がある。

有核栽培では結実次第(満開約2週間後頃)、1新梢1果房を目安に、単為結果が多い果房、花振るいが著しい果房、果粒肥大の揃いが悪い果房を中心に摘房を実施する。収量を確保するため果房数を多く残しがちですが、品質の良い果実を生産するため、適正な着房数管理に心がける。摘粒は、実止まりが確認され、有核果と無核果の区別が付くようになった頃から開始する。無核栽培では、1回目のジベレリン処理と2回目のジベレリン処理の間に、ショットベリーや内向き果、外側に飛び出した果粒を除去しておくと、その後の摘粒作業を効率よく行うことができる。摘粒作業は、時期が遅れると果粒同士が密着し、作業性が低下するとともにハサミによる傷果の発生も多くなるため、果粒肥大の早い品種から計画的に作業を進めるようにする。  また、摘粒の際は、果房には触れないよう穂軸を持って作業し、果梗は基部から切り落とすよう心がける。

新梢管理

実止まりが確認され次第、特に強勢な新梢や混み合っている部分の新梢を整理し、棚面の明るさを確保する。

 

夏の農作業安全運動展開中 熱中症対策

夏場等の暑熱環境下での作業は、熱中症を生じるおそれがあるので

次の事項に注意するよう呼びかけましょう。

 

1 日中の気温の高い時間帯を外して作業を行って下さい。

2 休憩をこまめにとり、作業時間を短くする等作業時間の工夫を行って下さい。暑いときに

はこまめに休憩をとることが必要です。

3 のどの渇きを感じる前に水分をこまめに摂取し汗で失われた水分を十分に補給して下さい。

4 ハウス等の施設内では、気温や湿度が著しく高くなりやすいので、特に気を付けて下さい。

5 帽子の着用や、汗を発散しやすい服装をして下さい。作業着が長袖の場合が多いですが、

休憩時には脱ぐことも効果があります。

6 作業場所には、日よけを設ける等、できるだけ日陰で作業をするようにして下さい。

7 屋内では遮光や断熱材の施工等により、作業施設内の温度が著しく上がらないようにする

とともに、風通しをよくし、室内の換気に努めて下さい。

8 作業施設内に熱源がある場合には、熱源と作業者との間隔を空けるか断熱材で隔離し、加

熱された空気は屋外に排気するようにして下さい。

9 万が一に備える観点からも、携帯電話を必ず身につけておくようにして下さい。

営 農 部 農業振興課

〃     園 芸 課

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